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頼れる家族がいない人は、何を決めているか
頼れる家族がいない人の実態調査2026(2026年8月・200人)
子どもがいない60〜79歳のうち、入院のときに保証人の欄へ名前を書いてくれる人がいない、と答えた200人に聞きました。同じ立場の人が、いま何を決めていて、どこに相談しているのかをまとめています。
決めている人は、亡くなったあとのことから決めている
入院の保証人、介護施設の身元引受人、亡くなったあとの手続き、見守り、お金の管理、遺言、墓と葬儀、持ち家。この8つで、すでに決めている・手配しているものを選んでもらいました。1つでも決めている人は38人(19.0%)で、残りの162人はどれも決めていません。
決めている38人が、何を決めているかです。
- 亡くなったあとの手続き34.2%
- 墓・葬儀28.9%
- 入院のときの保証人26.3%
- お金の管理21.1%
- 遺言13.2%
- 見守り13.2%
- 持ち家をどうするか10.5%
- 介護施設の身元引受人7.9%
1つでも決めている38人が分母です。複数回答なので合計は100%を超えます。
亡くなったあとの手続きと墓・葬儀が上位で、生きているあいだの備え(見守り・持ち家・介護施設の身元引受人)は下位に並びました。自分が亡くなったあとのことから決めていく人が多くなっています。
ただし、決めている38人のうち28人は1つだけです。2つ以上決めている人は10人、8つ全部を決めている人は1人でした。
決めていない理由は、手順を知らないことではない
- 頼む相手がいない43%
- 何から手をつければいいか分からない38.5%
- まだ早いと思っている25.5%
- 費用が心配15.5%
- 調べたが決められなかった3%
最も多かったのは「頼む相手がいない」43.0%で、「何から手をつければいいか分からない」38.5%を上回りました。手順が分からないより先に、任せる相手が見つからないところで手が付けられなくなっています。
保証人は頼めなくても、相談する相手は身内がいちばん多い
どこかに相談したことがある人は57人(28.5%)で、残りの143人はどこにも行っていません。相談した57人が、どこへ行ったかは次のとおりです。
- 家族・親族・知人54.4%
- 市区町村の窓口28.1%
- 民間の会社19.3%
- 病院の相談窓口17.5%
- 地域包括支援センター15.8%
- 社会福祉協議会14%
- 弁護士・司法書士・行政書士10.5%
保証人の欄に名前を書いてもらえる人はいなくても、話を聞いてもらう相手としては家族・親族・知人がいちばん多くなりました。公的な相談先(市区町村・地域包括支援センター・社会福祉協議会)まで行ったのは24人で、相談した人の4割です。相談した57人のうち41人は、1か所にしか行っていません。
断られた人の3割は、いまも解決していない
入院・介護施設・賃貸で、頼れる人がいないことを理由に断られたり条件を付けられたりした経験を聞きました。入院や入居の手続きをする場面があったのは54人で、そのうち33人(61.1%)が断られるか条件を付けられています。その33人が、そのあとどうなったかは次のとおりです。
- 保証会社・保証人代行と契約した30.3%
- まだ解決していない30.3%
- 親族・知人に頼んだ18.2%
- 病院や施設の相談窓口で話がついた12.1%
- あきらめて別のところにした9.1%
解決した人のうち、いちばん多い行き先は保証会社でした。一方で同じ数の人が、入院や入居の先を決められないままでいます。
払える額は、身元保証会社の料金と桁が違う
- 分からない46.5%
- 10万円まで20.5%
- 50万円まで10.5%
- 30万円まで9%
- 100万円まで8.5%
- それ以上4.5%
- 150万円まで0.5%
亡くなったあとの手続きまで頼むとして、いくらまでなら払えるかを聞きました。半数近くが「分からない」で、金額を答えた人のなかでは10万円までが最も多くなりました。実際の身元保証会社の料金は、保証人の欄までで40万円ほど、葬儀と納骨まで頼むと150万円ほどです。
身元保証会社を知らない人と、知っていて検討しない人が、ちょうど同数
- 知らなかった43.5%
- 知っているが、検討していない43%
- 契約した3.5%
- 検討したが、会社を信用できずやめた2.5%
- 検討したが、比べられずに決められなかった2.5%
- 検討したが、料金が高くてやめた2%
- 検討したが、必要性を感じずやめた2%
- 検討したが、預けるお金が不安でやめた1%
検討したところまで進んだ人は1割です。そのうち、やめた理由は「会社を信用できない」「比べられずに決められない」「料金が高い」に分かれ、どれかに偏ってはいませんでした。
見守りは、名前は知られている。検討まで進む人が少ない
- 知っているが、検討したことはない51%
- 知らなかった40.5%
- 検討したが、使っていない6%
- 使っている1%
- 使ったが、知らせる相手に頼みにくくなってやめた1%
- 使ったが、役に立たないと感じてやめた0.5%
- 使ったが、費用が続かずやめた0%
身元保証会社は「知らなかった」が最多でしたが、見守りは半数が名前を知っています。それでも、検討したか使ったことがある人は8.5%でした。
遺言を書かないのは、書き方を知らないからではない
- 渡したい相手がいないので、書くつもりはない28%
- まだ早いと思っている23%
- 何となく先延ばしにしている19.5%
- 財産が少ないので要らないと思う15.5%
- 渡したい相手が決まっていない11.5%
- 費用がかかりそう8%
- 書き方が分からない7%
- 書いても実行されるか不安6%
- すでに書いた2.5%
最も多かったのは「渡したい相手がいないので、書くつもりはない」28.0%でした。書き方が分からない人は7.0%です。
回答者の声
「いま知りたいこと・誰かに聞いてみたいこと」を自由に書いてもらいました。原文のまま載せています。
「(同様のケースの)他の人はどうしているのか?を知りたい。」
— 東京都・60代・男性
「誰に相談して良いかわからない」
— 茨城県・70代・男性
「保証人や後を任せるのに適切な費用が知りたい。 自治体でサービスは無いのか?」
— 神奈川県・60代・男性
「国または市町村で支援をしてもらえないのでしょうか」
— 大阪府・70代・男性
「地域包括支援センターにどこまで頼めるか」
— 神奈川県・60代・男性
「まとめて面倒をみてくれるようなところはないか?」
— 神奈川県・70代・男性
「信頼できる保証人の見つけ方が知りたいです。」
— 石川県・60代・女性
「手術が必要な時の保証人は一人の場合はどうしたらいいかわからない。」
— 大阪府・60代・男性
「入院時などの身元保証人を頼める人がいないわけではないが、公的機関で頼れるところがあると嬉しい。 横浜市は保証人がなくても、入院できるとい話を聞いたので、そういう取り組みが広がることを期待している。」
— 東京都・60代・女性
調査の概要
| 調査名 | 頼れる家族がいない人の実態調査2026 |
| 実施時期 | 2026年8月 |
| 方法 | インターネットアンケート |
| 対象 | 60〜79歳・子どもがいない方のうち、「入院するとき、入院申込書の保証人の欄に名前を書いてくれる人はいますか」に「いない」「頼めるかどうか分からない」と答えた方 |
| 回答数 | 200人(スクリーニング1,082人) |
| 内訳 | 60代182人・70代18人/男性155人・女性45人 |
| 実施者 | ひとり支度(株式会社リバーズエッジ) |
複数回答の設問は、合計が100%を超えます。小数第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。
この調査を引用するとき
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