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賃貸の保証人代行。家賃保証会社との違いと、緊急連絡先がいないとき

更新

保証人を立てられなくても、部屋は借りられます。連帯保証人の欄は家賃保証会社が埋めます。 家賃保証会社に払う保証料は、契約のときに家賃の半月から1か月分です。残るのは、緊急連絡先の欄です。親族でなくてかまいません。お金を払って法人に頼む形もあります。友人やケアマネジャーでも書けます。

「保証人代行」で出てくるのは3つで、中身がまったく違います

同じ言葉で呼ばれていますが、していることが違います。 家賃を立て替えるところ、緊急連絡先の欄に名前が入るところ、名前を貸すところの3つです。

呼ばれ方していること
家賃保証会社家賃が払われなかったときに、大家さんへ立て替えます。連帯保証人の欄はここが埋めます
緊急連絡先の代行緊急連絡先の欄に、法人の名前と電話番号が入ります。お金は立て替えません
名義を貸す会社知り合いのふりをして、保証人や連絡先の欄に個人の名前を書きます

部屋を借りるのに要るのは、上の2つです。 連帯保証人の欄は家賃保証会社が埋め、緊急連絡先の欄はNPOなどの法人が入ります。 この2つは別々の契約で、払う額も別です。

3つめを使っても、審査のときの電話で、大家さんや保証会社に分かります。

入院や介護施設の保証人を頼む会社は、部屋の連帯保証人はふつう扱いません。 そちらは入院や介護施設の保証人にまとめています。

部屋の連帯保証人は、家賃保証会社と契約して埋めます

頼れる家族がいない人の実態調査2026 — 回答者の声

「第三者に保証人などを依頼する場合の条件と費用について知りたい」
新潟県・60代・男性

家賃と共益費・管理費を合わせて6万円の部屋を2年借りるとして、頼む先ごとに払う額を並べます。

頼む先埋まる欄2年の額
家賃保証会社連帯保証人4万〜8万円
高齢者住宅財団連帯保証人2万1千円
NPO緊急連絡先1万1千円
居住支援法人緊急連絡先法人による
ケアマネジャー緊急連絡先決まりなし

連帯保証人の欄は1つなので、上の2つはどちらか一方です。 ただし高齢者住宅財団のほうは、その部屋で使えるかどうかが先に決まっていて、借りる側からは選べません。

連帯保証人と緊急連絡先を両方そろえると、2年で5万円から9万円ほどです。家賃保証会社の4万〜8万円は、契約のときの3万〜6万円に、1年後の更新料1万〜2万円を足した額です。

この表の額は、どれも払い切りです。預けて後から返ってくるお金ではありません。

居住支援法人とケアマネジャーに額が入らないのは、頼めるかどうかから決まるためです。 額は、その法人やケアマネジャーに相談したときに示されます。 ケアマネジャーに頼めるのは、介護保険を使っている方です。 市が引き受け手を用意している場合は、本人が払わないこともあります。

保証人がいなくても借りられます。かかるのは保証料です

いまは保証人を立てない契約のほうが多く、代わりに家賃保証会社と契約します。 保証人を頼める人がいないことは、断られる理由になりません。

毎月の家賃は、いままでどおり大家さんに払います。 払えなかったときだけ保証会社が立て替え、あとで本人に請求します。

保証料は、家賃に共益費と管理費を足した額にかかります。家賃だけで計算すると足りません。

賃貸の申込書には連帯保証人の欄と緊急連絡先の欄がある。連帯保証人の欄は家賃保証会社と契約すると埋まる。緊急連絡先の欄は保証会社を使っても残り、空欄だと審査に進めない

審査で見られるのは、収入と、前の滞納です

目安は、家賃が手取りの3分の1までです。年金が月15万円なら、家賃5万円までが目安になります。 これに、前に家賃を滞納したことがあるかどうかが加わります。 年齢だけを理由に落とされることは、あまりありません。

年金が出るまでの数年、収入が下がっている時期に通るかどうかは保証会社によって違います。 申し込む前に不動産会社に聞いてみてください。

保証会社を選ぶのは不動産会社で、こちらからは指定できません。 ただ、扱っている会社が複数あれば、落ちたときに別の会社へ出し直してもらえます。 そのうえで大家さんの側が断ることもあります。断られたあとの探し方は高齢で賃貸を断られたらにまとめています。

保証料が安く済む保証がありますが、使える部屋が決まっています

高齢者住宅財団というところが、高齢者や障害のある方の家賃を保証しています。 連帯保証人の代わりになるところは同じですが、保証料の決め方が違います。

2年で、家賃に共益費と管理費を足した額の35パーセント。合わせて6万円なら2万1千円です。 保証料の最低額が1万円と決まっているので、2万9千円より安い部屋でも1万円はかかります。

年齢の上限はありません。

一般財団法人 高齢者住宅財団家賃債務保証制度 よくあるご質問保証料の率、緊急連絡先に書ける人、年齢の上限が、この1ページに載っています。

使えるかどうかは、部屋のほうで決まります

この保証は、財団と大家さん・管理会社との間で先に約定を結んである部屋でしか使えません。 申し込むのも大家さんか管理会社で、借りる側からは申し込めません。

扱っていない不動産会社もあるので、部屋を探すときの確かめどころになります。

この保証を使う場合、緊急連絡先には、親族以外の友人・知人、ケアマネジャー、ケースワーカー、 居住支援法人などの法人を書いてよいと決められています。

保証会社を使っても、緊急連絡先は別に求められます

部屋を申し込むときの用紙にも、保証会社に出す用紙にも、連絡がつく人を1人書く欄があります。 ここが空欄のままだと、審査に進めません。

書かれた人に、お金の請求が行くことはありません。 入居者と連絡が取れないときに、大家さんや管理会社、保証会社から、その方へ電話が行きます。 入院や事故があったときに知らせを受けるのも、この方です。保証人とは別のものです。

ふだんは何も起きません。電話が行くのは、本人と連絡が取れなくなったときと、事故や事件が心配されるときだけです。

申し込みのときにも、その番号へ電話がかかります。 実際につながるか、書かれた方が承知しているかを確かめるためです。省かれることはありません。

親族でなくてかまいません。友人でも知人でも通ります。

緊急連絡先を頼める人がいないときにできること

書ける人が思い浮かばないときの行き先は3つです。 介護保険を使っていない方は、居住支援法人かNPOになります。

どれに頼むにしても、部屋を決める前に当たっておくほうが早く進みます。 法人を書いてよいかどうかは保証会社によるので、そこも不動産会社へ確かめる項目になります。

頼める人がいないときの緊急連絡先の3つの先。介護保険や生活保護を使っている方はケアマネジャーやケースワーカー。居住支援法人は都道府県が指定している。NPOは2年で1万1千円という例がある。親族のふりをしてもらう形は、審査のときに確認の電話がかかるので取れない

ケアマネジャー、ケースワーカー

介護保険を使っているならケアマネジャー、生活保護を受けているなら担当のケースワーカーです。 高齢者住宅財団の保証では、ケアマネジャーもケースワーカーも、書いてよいと決められています。

仕事として頼めるかどうかは人によるので、 頼む前に、ケアマネジャー本人の承知が要ります。 断られたら、次は居住支援法人です。

居住支援法人

部屋探しから入居後の見守りまでを担う法人で、都道府県が指定しています。 部屋を探すところから相談できるので、緊急連絡先だけの話にはなりません。 お住まいの都道府県名と「居住支援法人」で検索すると、一覧が出てきます。

いくらかかるかは法人によります。

緊急連絡先を引き受けるNPO

連絡先になることだけを担う団体があります。東京都大田区が区民に紹介しているのは、 認定NPO法人 市民福祉団体全国協議会というところで、2年で1万1千円です。 この1万1千円は利用料で、預けるお金ではありません。

緊急連絡先を引き受けるサービスは、本人が団体へ直接申し込むのではなく、 市区町村の福祉の窓口や社会福祉協議会、居住支援法人を通して入る形になっているところがあります。 お住まいのところで頼めるかどうかは、 市区町村の福祉の担当か、地域包括支援センターに聞くと分かります。

市区町村がやっていること

市区町村がやっているのは、引き受け手を用意することと、お金を出すことの2つです。 生活保護を受けている方の担当ケースワーカーを除けば、市区町村の職員が欄に名前を書くことはありません。

名古屋市は「住まいサポートなごや」という事業のなかで、 居住支援法人を緊急連絡先として市に登録しておき、入居する人がそこから頼める形にしています。 東京都大田区は、このNPOを区が紹介していて、2年分1万1千円のうち5千円を出しています。 東京都中央区は、高齢者住宅財団の保証を使った60歳以上の方に、保証料の2分の1を出しています。

お住まいのところに同じものがあるかどうかは、市区町村に電話すると分かります。 代表番号にかけて「住宅の担当につないでください」と言い、 「高齢者の入居を助ける制度はありますか」と聞いてみてください。 課の名前は市区町村で違うので、こちらから課の名前を言わなくてかまいません。

頼れる家族がいない人の実態調査2026 — 回答者の声

「今のアパートが老朽化していて、この先退去することになった時、新しいアパートの保証人とか緊急連絡先を頼める人がいない。」
北海道・60代・女性

国に登録した保証会社は、保証委託契約書に書けない条項があります

家賃債務保証業者の登録という制度があります。 登録した会社が保証委託契約書に書けないのは、次の2つです。 家賃が遅れたときに、催告なしで賃貸借契約を解除できるという条項。 契約が続いているのに、部屋を明け渡したものとみなすという条項。

どちらも、鍵を替えられたり荷物を出されたりすることにつながる書き方です。 保証委託契約書(保証会社と結ぶほうの契約書)を渡されたら、 「催告」「解除」「明け渡したものとみなす」の3つの言葉を探してみてください。 この3つが並んでいるところが、上の条項に当たります。

その条項があっても、契約はできます。ただ、登録した会社は書けないことになっているので、 ほかの保証会社を扱っていないか不動産会社に聞く材料になります。

登録は任意なので、していない会社もあります。載っていないから悪い会社だとは言えません。 「登録家賃債務保証業者一覧」で検索すると、事業者名・所在地・登録番号が出てきます。

名前を貸すサービスは、審査の電話で分かります

「保証人代行」で調べると、知り合いのふりをして名前を書く商売が出てきます。 勤め先への在籍確認の電話に代わりに出る商売と、同じところがやっています。

緊急連絡先には、申し込みのときに必ず電話がかかります。 そこで話が食い違えば、申し込みは通りません。 契約したあとで分かった場合は、契約を解除されることがあります。

友人に「親族のふりをして」と頼む形をすすめている不動産会社の記事もあります。 友人のまま書けば、友人に嘘をつかせずに済みます。それで通ります。

他人を紹介するという商売もあります

保証人の欄に法人の名前が入るのではなく、身元の確かな個人を紹介する、という売り方をしている先があります。 相談として上がっているのは、先に登録料を払ったのに紹介されない、紹介された人が実在しなかった、 説明のなかった更新料を請求された、というものです。

紹介された人が保証人の欄に署名すれば、大家さんから見れば赤の他人が保証人です。 同じお金を出すなら、法人そのものが保証する家賃保証会社か、高齢者住宅財団のほうです。

不動産会社に聞いておく3つ

扱っている保証会社は1社だけか、ほかにもあるか。高齢者住宅財団の保証は使えるか。 緊急連絡先に法人を書いてよいか。

この3つが分かれば、部屋を決める前に、通るかどうかの見当がつきます。 1社で決めずに、2社か3社で同じことを聞くと、扱いの差が見えます。

よく聞かれること

いま住んでいる部屋の更新で、保証人を求められました

途中から家賃保証会社に切り替えられます。保証料は新しく借りるときと同じです。大家さんや管理会社から案内が来ることもあります。来ないときは、こちらから言い出してかまいません。

緊急連絡先を、身元保証会社に頼めますか

入院や介護施設の保証人を頼む会社に、賃貸の緊急連絡先まで頼めるとは限りません。契約に入っている会社もあるので、面談で確かめる項目のひとつになります。頼めることの範囲は身元保証の会社に頼めることにまとめています。

保証会社の審査に落ちました。理由は教えてもらえますか

理由は知らされません。ただ、落ちた原因が緊急連絡先の欄なら、そこを埋め直すと通ることがあります。同じ物件のまま、別の保証会社へ出し直してもらえないか、不動産会社に相談してみてください。保証会社を選ぶのは不動産会社なので、こちらからは指定できません。

生活保護を受けていても契約できますか

できます。家賃は住宅扶助から出るので、保証会社の審査でも収入の面はふつう問題になりません。緊急連絡先には、担当のケースワーカーを書ける場合があります。引っ越し先を決めるより先に、担当のケースワーカーへの相談が要ります。