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身元保証サービスの料金。会社ごとに何が違うのか

更新

施設や病院で身元引受人・保証人の欄が書けないときに頼む先が、身元保証サービスです。 資料を2社から取り寄せると、片方に75万円、もう片方に188万円と書いてあります。中身が違うというより、どこまでを合計と呼んでいるかが違います。そのうえに毎月の会費が乗ります。 20年ぶんで200万円ほどで、契約のときに払う分とほぼ同じ額になります。

見積書の項目は、会社ごとに違います

亡くなったあとの葬儀や納骨、部屋の片づけに使うお金を、契約のときに先に渡しておく決まりの会社があります。 これを預託金と書く会社と、保証金と書く会社があります。

はじめに払うお金を、入会金と呼ぶ会社、事務手数料と呼ぶ会社、契約事務手数料と呼ぶ会社があります。 名前が違うだけで、頼める立場になるための料金という点は同じです。

金額を公開している3社の項目を、そのまま並べます。

ひとりのミカタ(契約のとき 75万円)

はじめに払う入会金+事務手数料
保証入会金に含まれていて、別の項目にはなっていません
亡くなったあと預けたお金から
先に預ける預託金
毎月年会費

あかり保証(契約のとき 110万円)

はじめに払う取っていません
保証身元保証
亡くなったあと死後事務
先に預けるありません
毎月見守り・財産管理

つなぐて(契約のとき 188万円)

はじめに払う入会金+契約事務手数料
保証身元保証料
亡くなったあと葬儀・火葬+死後事務手続き+納骨費用
先に預ける保証金
毎月月会費
同じお金を預託金と呼ぶ会社と保証金と呼ぶ会社があり、合計の線がどこに引かれるかで見え方が変わることを示した図

つなぐての料金表は、契約のときに払う分が8つに分かれています

葬儀と納骨まで頼む形で、この8項目です。 3社のうち、いちばん細かく分けて出しているのがここです。 ひとりのミカタは3項目、あかり保証は2項目で、 同じ範囲を頼んでも、書面に並ぶ行の数がまるで違います。 行が多いほうが高いわけではなく、まとめ方が違うだけです。

項目金額
入会金275,000円
契約事務手数料22,000円
保証金400,000円
身元保証料440,000円
葬儀・火葬330,000円
死後事務手続き220,000円
納骨費用165,000円
契約立会い料(弁護士)33,000円
合計1,885,000円

ここまで細かく出ていれば、何にいくら払うのかが読み取れます。 「プラン一式」としか書かれていない資料が届いたときに、この8項目に分けて出してもらう頼み方があります。 同じ形で出してもらえれば、ほかの会社の表と並べて比べられます。

頼れる家族がいない人の実態調査2026 — 回答者の声

「特にないが、費用があまりにも高額である。」
滋賀県・60代・男性

同じお金を、預託金と呼ぶ会社と保証金と呼ぶ会社があります

呼び方が違うだけで、どちらも自分が出すお金です。問題は、合計に入れるかどうかが会社ごとに違うことです。

合計の線が、どこに引かれているか

1

合計の外に置く会社

ひとりのミカタは「契約時にお支払いいただく合計 752,400円」と書き、 預託金150万円は別の行に「別途」として載せています。 合計だけを見ると、75万円で始められるように読めます。

2

合計に含める会社

つなぐては保証金40万円を、入会金や身元保証料と並べて表に入れ、 「合計 1,885,000円」としています。最初から全部が入った額です。

この2社を、表に出ている合計だけで比べると、75万円と188万円で2.5倍の差に見えます。 ひとりのミカタに預託金150万円を足すと225万円で、188万円のつなぐてより高くなります。

預ける額が150万円と40万円で違うのは、まかなう範囲が違うからです

同じ「先に預けるお金」なのに、ひとりのミカタは150万円から、つなぐては40万円です。 3倍以上の開きがあります。これは、預けたお金でどこまでまかなうかが違うためです。

つなぐての料金表には、遺品整理について「保証金より支払い」と書かれています。 40万円は遺品整理などに充てるお金で、葬儀・火葬33万円、死後事務手続き22万円、 納骨費用16万5千円は、別の項目として取っています。

ひとりのミカタの預託金は、公式の説明では 「ご逝去に伴う葬儀・埋葬・各種手続き・遺品整理などのためのお預かり金」で、 入院や入居した施設の費用の精算にも充てるとあります。 葬儀と納骨まで預けたお金でまかなうから150万円、遺品整理などに限るから40万円。 手元の資料では、預けたお金で何をするのかが書いてあるところを見てみてください。

預けたお金は、誰の名義で持っているかで結果が変わります

預けたお金をどこに置いておくかは、身元保証の会社によって二通りあります。 名義は身元保証の契約書に出ています。

預かった会社自身の名義で持っている場合は、渡した時点でその会社の財産になります。 倒産すると、預けたお金はほとんど戻りません。 信託銀行や信託会社に預けている場合は、そのお金は預かった会社の財産とは別に扱われます。 その会社が倒産しても、契約で決めた葬儀や片づけにそのまま使われます。

使われずに残った分を返すかどうか、返すときに何を差し引くかは、会社ごとに決め方が違います。 預けたお金がどう扱われるかは保証人代行と身元保証会社にまとめています。

葬儀・納骨まで頼む形でそろえると、110万円から230万円ほどです

頼む範囲がそろっていないと、額は比べられません。 入院と介護施設の保証人だけなのか、亡くなったあとの葬儀と納骨まで入れるのか。 葬儀・納骨まで入れた形で、3社の契約のときに払う分を並べます。

会社契約のとき毎月
あかり保証110万円(保証66万+死後事務44万)5,500円
つなぐて188万円(8項目の合計)6,600〜11,000円
ひとりのミカタ225万円〜(契約時75万+預託金150万〜)7,700円

同じ範囲でそろえても、2倍の開きが残ります。あかり保証は身元保証と死後事務を2つの項目に分けていて、110万円はその2つを足した額です。 毎月の5,500円は見守りとお金の管理の料金で、実際に管理が始まるまではかからないと書かれています。 つなぐては弁護士が契約に立ち会う料金を33,000円入れています。 ひとりのミカタは、預けたお金の中から葬儀と納骨を出す形です。

入っているものを1つずつ突き合わせないと、安いか高いかは言えません。 それでも、2倍の幅があると知っていれば、1社の見積書だけで決めずに済みます。

葬儀・納骨まで頼む形でそろえた3社の契約のときに払う額と、20年ぶんの会費を積み上げた図

入会金が0円の会社と、33万円の会社があります

差が大きく出るのは入会金です。頼んだことへの代金ではなく、頼める立場になるための料金です。 ひとりのミカタは33万円、つなぐては27万5千円、あかり保証は取っていません。 あかり保証は入会金を取らないぶん、身元保証料が66万円と、つなぐての44万円より高くなっています。

ここが効くのは、途中でやめたときです。 入会金は解約しても返さない、と身元保証の契約書に書く例があります。 入会金が小さいほうが、やめたときの損は小さくなります。

一方で、長く続けるほど毎月の会費が積み上がります。 5年でやめるつもりならはじめに払う分の軽いほう、20年続けるつもりなら毎月の軽いほうです。 何年続けるかで、どちらが安いかが変わります。決めきれないときは、平均の年数で一度計算しておけば足ります。

葬儀と納骨を外すと、70万円から120万円ほどに下がります

葬儀・納骨まで入れずに、保証人の欄までにする手があります。 つなぐてなら、葬儀・火葬33万円、死後事務手続き22万円、納骨費用16万5千円を外して117万円。 あかり保証は身元保証だけで66万円で、死後事務の44万円をあとから足せます。

あかり保証の66万円なら、貯金が200万円ある方で、残りは134万円です。

亡くなったあとのことは、身元保証の会社を通さずに、弁護士や司法書士と直接、 死後事務委任の契約を結ぶ形もあります。用意しておく額は100万円ほどで、 契約のときに払う委任料と、葬儀の実費として先に預けておく分です。 生きているあいだの月会費はかかりません。

毎月の会費は、年齢で上がる会社があります

毎月かかるのは5,500円から11,000円ほどです。 ただし、契約したときの額がずっと続くとは限りません。 年齢を区切って、上がっていく会社があります。

年齢月会費
70歳未満6,600円
70〜75歳未満7,700円
75〜80歳未満8,800円
80〜85歳未満9,900円
85歳以上11,000円

66歳で契約して20年続けると、この区切りを4回またぎます。 積み上げると203万円で、契約のときに払う分と同じくらいになります。 いまの6,600円だけで20年を掛けると158万円で、45万円ぶん少なく見積もることになります。

何年ぶん払うことになるかの目安です。

契約するとき男性女性
65歳20年24年
70歳16年20年
75歳12年16年
80歳9年12年

使うたびにかかるものは、資料に出ていないことがあります

毎月の会費とは別に、実際に来てもらったときにかかる分があります。 通院の付き添いは1時間4,400円。交通費が1回3,300円です。 急に呼んだときは、4時間までで26,400円。それを超えると1時間ごとに6,600円が乗ります。

見守りにいくらかかるかは、ひとりのミカタとつなぐては公表していません。 あかり保証は、見守りとお金の管理をまとめて月5,500円としていて、 実際に管理が始まるまではかかりません。

年に何回使うかは、その年の体調で変わります。 月に1回付き添いを頼むと、2時間で8,800円と交通費3,300円で、1万円ほど。 毎月の会費と同じくらいの額が、もう一つ乗ることになります。

ホームページに金額を載せている会社は、半分に届きません

ホームページに載っていないのは、金額だけではありません。 サービスごとの費用、使えない人の条件、支払いの方法、寄付や遺贈を受け取る方針。この4つがそうです。 書いていないこと自体は珍しくない、ということです。

寄付や遺贈を受け取る方針、というのは、亡くなったあとに残った財産を、 その会社が受け取る取り決めが契約に入っていることがある、という意味です。 そのつもりがないなら、身元保証の契約書にその取り決めが入っていないかを見てみてください。

頼れる家族がいない人の実態調査2026 — 回答者の声

「お金は使い切りたいので、聞きたいことは特にない」
東京都・60代・男性

プラン名だけが並んでいて額が出ていない資料や、 トップページには安いプランの年会費だけが出ていて、 本命の額は奥のページにある作りもあります。 並べても分からないので、直接聞くことになります。

面談で出す3つの問い

1

この合計に、預けるお金は入っていますか

入っていなければ、それがいくらかが次の問いです。 合計の見え方が変わるので、ここが最初になります。

2

毎月の会費は、年齢で上がりますか

上がるなら、区切りの年齢と、そのときの額まで。 いまの額だけで計算すると、20年ぶんで数十万円ずれます。

3

使うたびにかかるものは、何がいくらですか

付き添い、緊急の呼び出し、交通費。 時間単位のものは、1回あたりいくらになるかまで。

持ち帰って、消費生活センターで読んでもらえます

額を聞いたあと、その場で決めずに持ち帰る形が取れます。 お住まいの市区町村の消費生活センターに身元保証の契約書を持っていくと、 解約したときにいくら戻るかを一緒に読んでもらえます。

見積書は、この4つに分けて書いてもらいます

一度きりに払うもの。先に預けるもの。毎月かかるもの。使うたびにかかるもの。 この4つが分かれていれば、総額が出せます。

分け方入るもの
一度きり(戻らない)入会金、事務手数料、身元保証料、葬儀・納骨・死後事務
先に預ける(残れば戻る)預託金、保証金
毎月会費、お金の管理、見守り
使うたび通院の付き添い、緊急の呼び出し、交通費

つなぐてなら、契約のときに払う188万円に対して、毎月の分が20年で203万円。契約したときの額だけを見ていると、実際に出ていく額の半分ほどしか見ていないことになります。 総額の出し方は身元保証サービスとはにまとめています。

その額を、年金と貯金に当てます

契約のときの188万円と、毎月の20年ぶん203万円で、合わせて390万円ほどになります。 はじめに払う分は貯金から、毎月の分は年金から出ます。

年金から出るのは、会費と、使ったときの分です。 会費が月7,700円のところで見ると、月に1回付き添いを頼めば1万円ほどが乗って、月2万円ほど。 貯金から出す188万円は、貯金が800万円ある方なら残りが612万円、300万円の方なら残りは112万円です。

残る額が少なすぎるときは、頼む範囲を狭めます。 亡くなったあとのことを外して保証人の欄までにする形は、死後事務委任契約とあわせて考える手もあります。

額が近かったときは、この2つで決めます

同じ範囲でそろえて額が近かったときは、 預けるお金を誰の名義で持っているかと、やめたときに戻る割合で決めます。 この2つは会社ごとに大きく違い、契約したあとから変えられません。

どちらもホームページには出ていません。 名義は身元保証の契約書に、戻る割合はその解約の条項に書いてあります。

よく聞かれること

分割で払えますか

分割や積み立てにできる会社もあります。一度に出すのが原則の会社もあるので、面談で聞いてみてください。分けられるかどうかで、申し込める先が変わることがあります。

契約したあとで、値上げされることはありますか

毎月の会費は、年齢の区切りで上がる決め方をしている会社があります。これは契約のときに決まっている上がり方なので、値上げとは別です。

それとは別に、契約した会社の判断で改定されることもあります。身元保証の契約書に、額を変えるときの決めごとが入っているかどうかを見ておきます。何か月前に知らせるか、断って解約できるかが書いてあります。

生活保護を受けていても契約できますか

契約のときに払う分を貯金から出すことになるので、多くの会社では難しくなります。市区町村の福祉の担当か、地域包括支援センターに相談してみてください。葬儀と納骨を生前に手配しておく支援を用意している自治体があります。

見積書を出してもらえない会社は、避けたほうがいいですか

身元保証の契約書と、いくら払うかの内訳を書いた書面を渡して説明すること。これは行政が事業者向けに出している案内でも求められています。額を書面で出せない理由を聞いて、答えが返ってこないなら、そこで止めておくのが安全です。ほかを見てから決めても遅くありません。

一般社団法人つなぐてご利用料金契約のときに払う8項目と、年齢別の月会費、時間単位の生活サポートが並んでいます。ひとりのミカタプラチナプラン契約時に払う額と、預託金が別々に載っています。株式会社あかり保証サービスと料金身元保証と死後事務を分けて出しています。